MC版ルーテシアR.S.シャシーカップはスポーツと日常の妥協点が絶妙
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:市 健治
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:市 健治
知っている人も多いように、シャシーカップはルーテシアR.S.の中間モデルにあたり、シャシースポールより俊敏でキレのある走り(逆にシャシースポールは、初めて乗るとビックリするほどソフトで快適)を披露しつつも、最上級のトロフィーより20万円安い。ルノー・ジャポンいわく、シャシーカップは「もっともR.S.らしくバランスしたルーテシアR.S.」だそうである。
そんな新しいシャシーカップだが、公式発表をそのまま信じれば、その乗り味は4年前の日本上陸時とまったく同じはずである。しかし、あくまで今回の箱根の山坂道での試乗にかぎれば、当時の記憶より、明らかにアシが滑らかに動いていた。
ロール量そのものは、ビタッと水平姿勢をたもつトロフィーのそれより明確に大きいが、20世紀のフランス車を彷彿とさせるシャシースポールよりも抑制されている。ただ、操舵してからロールしはじめる瞬間が、以前よりリニアで滑らかになり、フルバンプ付近からさらに蹴り上げられたときの吸収力も増している気がしたのは事実。いずれにせよ、当時の記憶よりも乗り心地よく、路面からの衝撃も丸められており、ステアリングやシートから伝わる接地感も濃くなっている。
その理由としては“個体差”の可能性もあるが、シャシーカップ専用タイヤのダンロップ・スポーツマックスRTが、今回の試乗車では“RT2”へとアップデートされた恩恵かもしれない。また、ルノーはR.S.にかぎらず、クルマ全体の仕様変更やマイナーチェンジとは別メニューで、各部品単位で部品番号も変えずに密かに改良されるケースもめずらしくない。日本販売が途絶えていた間に改良が実施された可能性もある。いずれにしても、こうした“謎のランニングチェンジ”はルノー・ジャポンも把握できない場合が大半で、われわれ外部のクルマ好きが知る術はない。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
2024年版 「本格派」の高性能オフロード車 10選 道を選ばない欧州 "最強" SUV
BYDが東京工科自動車大学校で初の「EV特別講座」を開催。未来のメカニックたちに伝えたいことと狙いとは
夢のように走った「RR」 3台のワークス・シュコダ 130/フェイバリット/120 ラピッド(2) クラス優勝の常連
東欧の「ポルシェ」 刺激的だった廉価ブランドのRR シュコダ130/フェイバリット/120 ラピッド(1)
【取引先からの不満は事実】日産、下請法違反勧告後の取り組みを説明
あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK?
ホンダが認証不正で会見 対象車種の累計販売は325万台 「遵法性の意識に大きな問題」
“カツカレー”のようなクルマの進化──新型BMW X6 xDrive 35d M Sport試乗記
新デザインになった「ゆるキャン△ピングカー」イベント展示とオフィシャルグッズ販売が決定!
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
ルノー「カングー」でこだわりの趣味を満喫!最長1年間貸与のモニターキャンペーン第3弾
シボレー「コルベット E-RAY」発表 史上初の電動化&AWD車 加速性能は歴代最速に
ステップワゴン、ZR-Vなど4車種が価格改定 原材料価格と物流費が影響
【販売店も確信】次期「デリカD:5」やはり開発中。独自ボディとPHEV化で「デリカD:6」を名乗る?
“想定外”が頻発する耐久の現場。技術開発に留まらない、トヨタが水素で挑戦するワケ【S耐富士24hレース】
【そもそも買えるの?】ランクル300と250、レクサスLXとGX。“最強に買い”なモデルとは
【228万円】一番安いのに装備が充実…? 「マツダ3 ファストバック 15S」はアリかナシか
売れてる軽EV「サクラ」がライラック×黒の乙女系2トーン追加や仕様向上。価格は約4~5万円上昇
こっちが本命? ノートクロスオーバーがデザイン一新。タフ感強調で本家よりアリかも…?
【電動ツインブースト!】新型「911」の目玉はハイブリ搭載「GTS」。加速が大幅進化の理由
ヒロミ絶賛の乗り心地、電動トノカバー高すぎ!? 発売から3ヶ月経ったトライトンのユーザー評価は?